子犬を販売していた頃、良く問い合わせの電話がかかりました。
大量に陳列された店で、子犬を買いたいのでしょう。
しかしその事が、子犬の健康状態を悪化させたり死亡させたり。
売れ残る可能性も高くなり、山へ捨てられたり。
無理な販売や飼育状況を生んでいます。
販売用の子犬の管理は、非常に大変です。
朝一番に各子犬の状態を確認。
低血糖を起さないように、すばやく餌を同時に与えなければならず。
健康診断、予防注射、健康状態の悪い子犬の通院は分けてしなければならず。
ブリーダーで事前に健康状態を確認している事は無いので、仕入れた子犬は全部店でする必要がありました。
そのため私でも、一度に管理可能な子犬はせいぜい5匹まで。
トイプードルやマルチーズの出産経験があり、優秀な獣医師の支援があってもです。
ましてや経験や知識にとぼしく理念も無い若い販売員には無理な話で、それを押し付ける経営者に問題があります。
もちろん売る側に問題はありますが、子犬をプロダクト製品のごとく認識する買う側の問題もあります。
これはペットショップに限らず、ブリーダーも犬の保護施設も同じです。
もう、立ち止まる時です。