犬が咬む事

犬が人を咬むのをコントロールする事は、非常に難しいです。

人を咬まない犬は、人が酷い事をしても大抵は咬みません。

人を咬む犬は、どうやっても咬みます。

日本のペットショップやブリーダーは重要視しませんが、海外(西欧)の犬の繁殖において一番注意される事があります。

犬の気質です。

これは個々の犬の生来の物なので、多少抑える事が出来ても変える事は出来ません。

その気質の中で、もっとも重視されるのが「シャイ」です。

日本でのシャイの捉え方は、一般的に恥ずかしがりやな感じでしょう。

でも違います。

私がイギリス系の人から教えて貰ったシャイは、神経質で過剰に反応して周囲に攻撃的で危険な気質だと。

だから犬の繁殖時に一番に除外すべきは、シャイな気質の犬です。

愛情や「しつけ」で、簡単にどうにか出来る事ではないのです。

犬を飼う場合に、「犬の大きさ」と「シャイ」には気を付けましょう。

子犬を選ぶ基準

子犬を選ぶ際の重要な基準です。

子犬が大人になった時に暴れた場合、抑えることが出来るか?

大人しい性質とか色々と言いますが、何が原因で何時暴れだすかは分かりません。

暴れて走りまわる犬に追いついて抑える事が可能な犬種を選ぶ。

これが出来なければ、犬を飼うのは止めたほうが良いです。

ハイブリッド犬

ミックス犬、ハイブリッド犬、色々呼び名を作りますが雑種犬です。

毛が抜けないのでアレルギーが有る人でも飼えると宣伝して、高値で売りつけるようですが。

間違いです。

毛が抜けない犬はいません。

また、アレルギーの原因は毛だけではありません。

ちなみに私は、犬上皮アレルギーです。

犬のフケや、犬の体に付いたホコリ等が原因です。

何らかのアレルギーが有る人は、ペットを飼わない事です。

今のアレルギーを悪化させます。

子犬を動物病院に連れて行く

子犬を動物病院に連れて行く時にしていた事。

ケージは子犬専用で、上が開いて子犬が出しやすく洗浄がしやすい物を使用。

車の中にダンボール箱を置き、その中にケージを入れる。

動物病院では、待合室に人や動物が多ければ車の中で待機。

絶対に椅子に座ったり、他の犬や猫に近づかない。

絶対に子犬を、獣医等の関係者以外に触れさせない。

終わったら診察内容やワクチンの証明書は、袋に入れてケージと一緒にダンボール箱に入れる。

消毒剤を靴の裏に噴霧。

使い捨ての手袋をはめて、車に乗り込む。

店に着いたら、子犬を犬舎に入れる。

ケージは、新聞紙をひいた別の部屋へ置く。

領収書等を袋から出して、保管する引き出しに仕舞う。

手を洗う。

靴の裏を熱湯で流す。

ゴム手袋を着用して、ケージを洗剤と消毒剤で洗う。

手袋と新聞紙を捨てる。

動物取扱責任者

動物取扱責任者は、畜産学や獣医学を教える教育機関やトリマー等の養成機関を卒業することによって従事できます。

他の方法ではペットショップなどでの半年以上の実務経験でも可能ですが、半年で必要な経験はつめません。

それ以前にまともなペットショップが無かったから登録制となり法律が作成されたので、既存のペットショップの知識と技術が向上しなければペットショップで実務をしても悪い慣習が引き継がれるだけです。

必要なのは常に販売と繁殖の現場を、知識と権限を持つ第3者が調査して是正していく事です。

動物取扱責任者研修

11月でしたが、毎年ある動物取扱責任者研修に行きました。

今年も講師を招いての講義と、プリントの問題に解答して提出でした。

ひとつ変わったのは、VTRを見たこと。

相変わらず現状の問題を討論しあうことも無く、半日を費やしての無駄でした。

講義の内容も、大学の教授による新入社員研修のような物やロイヤルカナンのフードの宣伝みたいな過去の物よりはマシな程度でした。

法改正等の重要な事は、書留で資料を送ればすむ事です。

研修に時間をかけるより、保健所職員がブリーダーや保護施設に立ち入り調査をして改善の勧告をする方がペット業界の向上になります。

不明ペットの拡散

当店では、不明ペットの張り紙や問い合わせには協力しません。

ペットの情報を手掛かりに、DV(ドメスティックバイオレンス)やストーカーの加害者が被害者の居場所を探す恐れがあるからです。

だからSNS等での拡散もしません。

トリミングや美容で来店した犬や飼い主の画像、名前も出しません。

嫌がらせや、ペットをネタにした犯罪に使われる恐れもます。

1度でもインターネットで拡散すると消すのは困難です。

管理できるのは5匹まで

犬も猫も多頭飼育の問題が出ています。

問題の解決方法。

専属の管理者1人につき、飼育頭数を5頭までに制限。

ブリーダー、ペットショップ、犬猫保護施設。

全てに適用すれば解決します。

生き物に値段を付けて売る

縁あってペットショップを始めましたが、やる前からペットを売る事が嫌でした。

それでも、まともなペットショップが1軒位は日本に有ったほうが良いだろうと考えて運営していました。

少しでも、ペット業界がマシになればと。

だから、仕入れた子犬に5千円から1万円の金額を上乗せして販売価格を設定。

獣医による健康診断、ワクチンの接種、ダニや寄生虫の駆除、これら全部の費用は店の負担。

金儲けどころか、子犬を売れば赤字でした。

仕入先の店やブリーダーには、子犬に問題が有れば連絡。

でも、まったくペット業界が良くなることは有りませんでした。

そうこうしているうちに、子供が生まれて親になって。

ある時子供から、ペットを売る事は人身売買と同じようなものではないか?

疑問を投げかけられ、全くそうだと思いました。

子供に説明できない事をしても良いのか?

ペット(生体)を売るのを止めました。