犬のブリーダーとは

日本に犬の「Breeder」は、まずいないと思います。

ほぼ、パピーミルか犬のブリーダーです。

20年以上前に雑誌で読んだコッカースパニエルが専門の方は、犬の「Breeder」に近かったです。

その方の方針は確か以下だったと思います。

1、子犬を販売しない。

2、自分のブリーディングの方針から外れた犬は、避妊及び去勢の後に無料で譲渡する。

3、譲渡の犬の血統書は渡さない。

4、譲渡者とは譲渡後も関係を保つ。

5、メス犬の繁殖相手のオス犬は、病気の検査をした信頼できるグループ内でしか行わない。

6、問題が見つかった犬は、ブリーディングから直ぐにはずす。

犬の「Breeder」の目的は、「犬の質の向上」です。

営利目的では、ありません。

だから日本語の犬のブリーダーは、犬の「Breeder」では有りません。

残念ながら私の周りでは、犬の「Breeder」を見たことがありません。

私には、ブリーダーとパピーミルの違いがわかりません。

老犬のトリミング(犬の美容)は手早く

7歳から10歳を過ぎれば老犬です。

体力も低下しますし、目や足などの衰えも出てきます。

心臓や泌尿器などの内疾患に癌。

メスであれば、多いのが子宮蓄膿症。

犬の美容やトリミングの作業前に飼い主から伺うのは当然ですが、その時の状態によって作業の中止も必要です。

そして作業で一番大事なのは、早く済ませる事。

無駄な物、作業はしません。

老犬以外の犬にも同じですが、老犬は特に。

時間短縮のための、事前の毛のカット。

汚れの状態に応じたシャンプー。

汚れやすい所を重点とした、手入れの楽なトリミング。

何よりも同じトリマーが毎回作業をする事による、犬との信頼関係と癖の把握による時間の短縮。

基本が一番です。

それを日々考えて地道にしています。

ゆえに当店ではしない作業があります。

効果もなく時間がかかって老犬の体調に影響する、マイクロバブルや薬剤への漬け洗いはしません。

リボンやチョーカーなど、事故につながる物も老犬に付けません。

犬のトリミングには理由がある

犬のトリミングには、部分部分で犬の毛を残す場合があります。

その内の一つが、目の上の毛です。

ここの毛は、目にかぶる位で残すほうが良いです。

残す目的は、犬の目の保護です。

日中の太陽の強い日差しや紫外線が、直接目に入りにくくする為です。

ちょうど帽子のつばの役目です。

それによって、犬に多い白内障などの目の病気を多少でも予防する為です。

だから私たちの店では、犬の飼い主の要望が無い限り目の上の毛は残します。

仕入れた子犬の生存率

かなり昔の事です。

チワワが流行っていた頃、県外の犬の繁殖業者の所から1頭仕入れてきました。

持って帰ってきてから店頭で観察をしていると、耳をよくかきます。

獣医に連れて行って調べてもらうと、予想どうり犬カイセンに罹っていました。

処置をしてもらって店につれて帰ると暫くして、下痢とともに大量の回虫が出てきました。

脱水症状にならないように調整しながら、低血糖も防いでさらに食事量も調整して1週間。

子犬の状態が安定したので、ワクチンの接種と犬カイセンの処置をした頃、子犬を仕入れた繁殖業者から電話がかかってきました。

業者:「この前の子犬は生きてる?」

私:「先日、ワクチンを打ちましたよ。」

業者:「何か問題がなかった?」

私:「回虫がいたのと、犬カイセンでした。」

業者:「あそう、2匹の兄弟犬は死んだがな。」

私:「え、原因は何です?」

業者:「Aとゆう店のはパルボやと、Bとゆう店のはよう解らんけど来たときから調子悪いて言ってきたんよ。」

その後、私が仕入れた子犬は犬カイセンの治療後に売れて行きました。

回虫と犬カイセンがあれば、子犬にとってストレスと体調の悪化は回避出来ません。

この点は犬の繁殖業者が悪いです。

でも子犬が死んだのは、ずさんな衛生状態と管理能力の無いペットショップの問題です。

幸い当店では開店以来店内での子犬の死亡はゼロ、生存率は100パーセントでしたが、それは全力で目標に向けて時間と費用を掛けたから出来たことです。

これから折にふれ、この問題を取り上げたいと思います。

犬のリードは短く

犬のリードの余分な長さは、手に巻き込んで短くしましょう。

そして、左側に寄り添わせて歩きます。

リードは太目の方が、手に食い込みにくくて楽です。

それに、切れて事故になる可能性も低くなります。

リールタイプの伸びるリードは止めましょう。

紐は細くて弱いですし、伸びているので事故が起きます。

また、機械自体が巻き取れなくなったり、ストッパーが壊れたりする場合がよく有ります。

リードは犬をコントロールする為の物です。

ノーリードは論外です。

外出の際は必ず使用しましょう。

短いほど犬の毛は多く抜ける

子犬を販売していた頃、客によく質問されました。

「子供に喘息があるので、毛の抜けないチワワかダックスが良いんですすが。」

いえ、間違えです。

毛の短い犬種ほど、良く毛が抜けます。

毛が伸びて抜け落ちる周期が短いから、毛が短いんです。

毛の抜ける周期が長ければ、ヨークシャーテリアなどのように地面に着くまで毛が伸びます。

毛が長くなり、綿毛の少ない犬種は抜け毛も少ないです。

しかし、残念ながら毛の抜けない犬種はいません。

喘息や気管支が弱い場合は、犬を飼うのをお勧めしません。

営業時間の短縮

現在、営業時間は夕方の6時までです。

以前は、夜の7時まででした。

営業時間の短縮により、従業員の負担を減らすことが出来ました。

これは、犬の美容(トリミング)とゆう神経を使う仕事をする上で必要で有効な事です。

精神的にも肉体的にもゆとりがあれば、犬に対して落ち着いて対処が出来ます。

ご利用頂く上で不便になる場合も有りますが、ご理解をお願い致します。

メジロは売っていません

最近、国産メジロを違法に飼育して警察に捕まったニュースが有りました。

そうすると何故か「メジロは販売していますか」と、問い合わせの電話が当店へかかって来ます。

当店では、鳥の生体は販売していません。

鳥の餌や鳥かごは販売していますが、一般家庭向けのものです。

野鳥を捕獲する、「かすみ網」や「鳥もち」などの違法な商品は販売していません。

野鳥は身近で感じるもので、捕ったり追い掛け回すものではありません。