仕入れた子犬の生存率

かなり昔の事です。

チワワが流行っていた頃、県外の犬の繁殖業者の所から1頭仕入れてきました。

持って帰ってきてから店頭で観察をしていると、耳をよくかきます。

獣医に連れて行って調べてもらうと、予想どうり犬カイセンに罹っていました。

処置をしてもらって店につれて帰ると暫くして、下痢とともに大量の回虫が出てきました。

脱水症状にならないように調整しながら、低血糖も防いでさらに食事量も調整して1週間。

子犬の状態が安定したので、ワクチンの接種と犬カイセンの処置をした頃、子犬を仕入れた繁殖業者から電話がかかってきました。

業者:「この前の子犬は生きてる?」

私:「先日、ワクチンを打ちましたよ。」

業者:「何か問題がなかった?」

私:「回虫がいたのと、犬カイセンでした。」

業者:「あそう、2匹の兄弟犬は死んだがな。」

私:「え、原因は何です?」

業者:「Aとゆう店のはパルボやと、Bとゆう店のはよう解らんけど来たときから調子悪いて言ってきたんよ。」

その後、私が仕入れた子犬は犬カイセンの治療後に売れて行きました。

回虫と犬カイセンがあれば、子犬にとってストレスと体調の悪化は回避出来ません。

この点は犬の繁殖業者が悪いです。

でも子犬が死んだのは、ずさんな衛生状態と管理能力の無いペットショップの問題です。

幸い当店では開店以来店内での子犬の死亡はゼロ、生存率は100パーセントでしたが、それは全力で目標に向けて時間と費用を掛けたから出来たことです。

これから折にふれ、この問題を取り上げたいと思います。

投稿者:

kuni

JKC公認 A級トリマー トリミングサロン経営